7/15~18 ネパール大地震被災児童を「水の都・三島」に招待しました

2017/9/29 10:51 投稿者:  gwmishima

 

 2015年4月25日、ネパール中西部を震源とするマグニチュード7.8の甚大な地震が発生しました。当会では、一刻も早い復興を目指し、2015年4月27日より三島市内各所にて街頭募金を開始し、2015年5月30日から6月3日には、山梨県大月市の「ネパール・日本友好協会」(石岡博実名誉会長)との協働により、ネパール被災地において現地支援活動に取り組んできました。


 また、当会では、昨年に引き続き、山梨県大月市の紅富士太鼓様が毎年開催している、和太鼓習得と山梨の子どもたちとの交流を目的としたネパールの子どもたちの招聘に併せ、7月15日(土)から7月18日(火)の3泊4日の日程で、三島市に招待し、心を癒してもらいました。

 

 今回の訪問では、ネパールから、子ども5名(13歳~14歳の男子生徒3名、女子生徒2名)、教師1名、通訳・引率1名の計7名が三島を訪れ、源兵衛川での生き物観察会やちゃんかけ(茶碗の欠片)拾い、三島市内小学校の施設見学と交流、富士山周辺のエコツアーへの参加などを予定しています。また、滞在期間中は、三島市内の3家庭でのホームステイも体験しました。

 

 訪日の子ども5名は、ネパール大地震の被災児童であり、今回の訪問を通して、将来の復興に向けて、ネパールの将来を担う子どもたちに、源兵衛川の水辺再生やまちづくりへの取り組みなど、復興を支えるヒントを学び、感じてもらうことを目的として実施しました。

 

 

 

【1日目】7月15日(土)

 この日は、山梨の富岳風穴、青木ヶ原樹海、北口本宮富士浅間神社を訪れる、当会主催の「富士山湧水探検隊2017」に参加しました。風穴の涼しさを体感し、富士山の自然が生み出した自然を満喫し、自然、歴史、文化を肌で感じる一日となりました。

 

 

                  富岳風穴

 

 

      青木ヶ原樹海               富士浅間神社


 中でも、青木ヶ原樹海を散策後、西湖畔での「こだま」に感動し、大きな声で「ヤッホー!」と叫びながらみせた嬉しそうな表情が印象的でした。

 

 

 夕方、山梨から三島へ向かい、この日ちょうど行われていた「水辺まつり」へネパールの民族衣装を着て参加しました。威勢の良い「しゃぎり」に体を揺らし、演奏者の方々から楽器を借していただき、一緒になってしゃぎりを楽しみました。

 

 

 その後、水辺農兵節大会にも参加し、日本の踊りを完璧に覚えた後、観客の皆さんの前で披露するといった貴重な体験をしました。

 

 

 

 祭りを終え、三島での滞在中お世話になるホストファミリーの皆さんと顔合わせをし、長い一日目が終了となりました。

 

 

 

 

 


【2日目】7月16日(日)

 この日は午前中、楽寿園や三島大社を訪れました。青々と茂る楽寿園の森を散策し、かつては水で満ちていた小浜池や御用邸の見学、その後三島大社へ向かい、参拝の体験をするなど三島の歴史を肌で感じてもらいました。

 

      楽寿園小浜池

 

 

                  三嶋大社

 

 昼食後には、当会の小松理事長より「バイリンガルかるた」のプレゼントをいただき、実際に遊び方を教えてもらい、夢中になってかるたを楽しみました。

 

 

 午後は、グラウンドワーク三島の活動実践地である「三島梅花藻の里」にうつり、当会の渡辺専務理事や毎日梅花藻の手入れをしている山口東司さんから、三島梅花藻の説明と手入れの仕方を教えていただきました。

 

 

 

 初めて三島の湧水に足を浸したときの感想は、「COOL!(冷たい!)」と口をそろえ、さっそく梅花藻の手入れ作業の体験にとりかかりました。

 山口さんからは、「梅花藻は美しい清流にしか生きれない、環境のバロメーターです。人が手入れをし、空気を入れ、美しい三島のシンボルを守っているんです」と述べ、ネパールの子どもたちも一生懸命作業に取り組みました。

 

 

 

 その後、源兵衛川の中流部にうつり、生き物さがしをしました。山口さんより生き物のとりかたの説明をうけ、最初はなかなか捕まえられなかった子どもたちも少しずつコツを覚え、アブラハヤやトウヨシノボリ、トンボのヤゴやサワガニなどたくさんの生き物を捕まえることができました。

 

 

 

 さらに上流部では、ちゃんかけ拾いを行い、近隣住民が茶碗などを捨てていた歴史や、環境悪化が進んだ話を聞きながら、川に沈んでいたたくさんのゴミを拾い上げました。

 

 

 最後、ネパールの子どもたちからは「環境悪化の進むネパールの川を、生き物のいる、美しい源兵衛川のような川のようにしたい」と述べ、「一人ひとりの力は弱いが、パートナーシップで大勢の力があれば環境は変えることができるとわかった」と、グラウンドワーク三島が取り組んできた真髄を、体験を通して学んだように感じました。

 

 

 

 

【3日目】7月17日(月)

 この日は午前中、大瀬崎海水浴場へ向かいました。海のないネパールの人々にとっては、初めての海水浴を存分に楽しみました。

 

 

 

 昼食を取り、午後は淡島マリンパークへ。
イルカショーをはじめ海の生き物に触れ、皆さん大満足の様子でした。

 

 

 三島に戻り、FMボイスキューにて「ジャンボ渡辺のアクショントーク」に出演し、日本での感想などを語りました。

 

 

 


【4日目】7月18日(火)

 最終日となったこの日は沢地小学校を訪れ、交流会に参加しました。


6年生の皆さんが、ソーラン節や日本の遊びを披露していただき、その後書道や折り紙を体験する企画を用意してくれました。

 

 

 

6年生の皆さんは、慣れない英語とジェスチャーで丁寧に説明し、ネパールの子どもたちも緊張しつつも楽しんでいる様子が印象的でした。

 

最後に、ネパールの民族舞踊を披露し、交流会は終了しました。


日本とネパールの良い文化交流になったと感じました。

沢地小学校6年生の皆さん、ありがとうございました。

 

 


 午後は芦ノ湖を訪れ、迫力ある大きな遊覧船を楽しみ、3泊4日の行程が終了となりました。

ネパールの子どもたちにとって、富士山や三島の自然・歴史・人に触れた良い機会となったのではないでしょうか。

 

 

 

 

今後、皆さんの活躍を楽しみにしています。


ありがとうございました!