11月22日より11月26日までの5日間、人材育成や就業支援を目的とした三島市「地域人づくり事業」の一環として、
社会起業家育成コースが開催されました。
三島市内にお住まいの方から、静岡県外、遠くは島根や新潟よりお越しいただきました。
-1日目-
研修初日は市民文化会館にて、渡辺 豊博専務理事による講義です。
NPOのことはもちろん、他の法人格や任意団体や市民活動など、社会的企業の基礎を学びました。
渡辺専務理事の講義は、導入部よりわかりやすく、時に笑いを取りながら講義は進みました。
実際に活動してきた話はとても力強く、参加者の方からのアンケートも大変好評でした。
講義の後は空き店舗活用のビジネスモデルとして、三島街中カフェの視察へ向かいました。
三島街中カフェに近い起業を考えている方もいるようで、皆さん熱心に話を聞かれていました。
-2日目-
2日目は一般公開講座ということで、研修参加者以外の方も講義に参加してくださりました。
この日は石巻専修大学准教授で、自らも被災しながら被災地の再興に取組む李 東勲講師、
元・徳島県上勝町長で、「葉っぱビジネス」によるまちづくりを手掛けられた笠松 和市講師の
ご両名にご講義いただきました。
李講師は、被災直後のあまり知られていない状況、被災地のいま、これからの課題やそれに取り組む人たちなど
普段聞くことのできない貴重なお話をしてくださりました。
講師は穏やかで優しい口調で話され、被災地の話に重みをもたせてくれました。
テレビやネットなどの情報ではない、生の声というのはとても大きいですね。
笠松講師のお話は、あの有名な「葉っぱビジネス」でのまちおこしや、これからの地域資源、
ゴミ処理に対する今後の姿勢「ゼロ・ウェイスト」など先進的な取り組みのお話をしてくださりました。
参加者の中にも、中山間地域のまちづくりを考えている人もいるようで、講義後には活発な質疑応答がされました。
-3日目-
3日目からはグラウンドワーク三島の起業アドバイザーでもある前川 卓三講師の講義です。
社会的企業として現在活躍しているいくつかの例を挙げながら、起業のノウハウや、
資金繰り、起業後の計画などのお話でした。
徐々に具体的な話になっていき、参加者の本気度もどんどん上がっていったように伺えます。
-4日目-
4日目も引き続き前川講師の講義です。
午前中はワークショップです。
大きなテーマとして「起業」があり、それをいくつか小さい段階に区切ってのワークショップでした。
最初は時間制限がタイトということもあり苦戦していましたが、後半になるにつれ、時間配分にも余裕が出始めました。
決められた時間内で自分の思いを伝えるのはとても大変で、
今回のワークショップはとてもいい訓練になったと思います。
午後は午前中のワークショップを踏まえた各自の起業プランの作成です。
前川講師に個別に話を聞くことのできるチャンスということもあり、とても熱心に取り組んでいました。
-5日目-
最終日は今回の研修の総仕上げとして、各自の起業プランのプレゼンです。
午前中は練習ということで、前日のグループ内での発表。
その後にグループの中で意見をフィードバックさせ、午後のプレゼンに臨みました。
午後はいよいよ本番のプレゼンです。
1人5分という短い時間のなか、各々個性を出しての発表でした。
パワーポイントを使用した発表者もいて、内容はもちろん視覚的にも興味を引くプレゼンもありました。
それぞれの発表後は参加者からの質疑応答、前川講師からの講評もいただき、
今後の事業計画にとても参考になったかと思います。
最後に前川講師より総評をいただき、修了証の授与が行われました。
それぞれの熱意が運営側の我々までも熱くしてくれた5日間でした。
みなさんの起業がとても楽しみですね。
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